炊 飯
こげ飯を作らないために
 普段おこげの飯は食べない食生活になりました。香ばしくておいしいけれど・・・。お米を研いで、火にかける前に飯ごうの内側の底に、大きめのアルミホイルをひけばOKです。食器洗いにも大助かりです。一度試しては?

芯飯ができてしまったら
 飯ごうでご飯をたいていると、芯のある飯ができてしまうことがあります。こんな時は、水(湯があれば湯の方がよい)をすこし入れ、かまどのすみの方(直火があたらなくて、温度が高くなるところ)にしばらく置いておくと芯かとれます。直火にかけると、こげてしまうので注意!

おき火を上手に使う
 おき火の温度は、炎よりも高いことを知っていますか。ですから火が消えてもおき火は大きなエネルギー源になり、次の用に使うことができます。
@その上に鍋や飯ごうを直接のせる。
Aアルミホイルなどで包んだ食品をおき火の中に埋める。
B空き缶などの中に入れ、アルミホイルでふたをして消し炭としてもう一度燃料として使う。

芯飯を作らないために
米を洗った後20分以上水につけます。(冬は40分以上)
火にかけて吹いてきたら、火は飯ごうの底だけに当たるようにします。
飯ごう全体が炎経つつまれているようでは、水分がふぬのすきまから流れ出してしまい、水不足で米に芯ができます。
◆必殺技◆
 水につける時間がないときは、1割はど水を増やし、焼酎を杯半分入れて火にかけます。

より美味な飯ごう飯を作る
・火にかける前に塩をひとつまみ加えます。
・炊き上がったらすぐに新聞紙などで飯ごうを包んでから、毛布やジャンパー、シュラフなどで保温するようにします。(100度に近い温度を保ちむらしを完全に行います)飯ごうをひっくり返さなくてもむらしはできます。必ずしも飯ごうをひっくり返す必要はありません。
・むらしの時間は火からおろして16分。この後ご飯をよくはぐします。

もっと美味な飯ごう飯を作る
・米を洗う時、最初の水は早めに捨てます。これで1ランク上の米になります。
・もち米を5%くらい混ぜます。これでもう1ランク上の米に!
・炊く前にサラダ油小さじ1を加えます。
・むらしが終わってから飯ごうを火にかけ新聞紙半分くらいを燃やします。
・飯ごうの底一列だけ焦がします。
これであなたもキャンプおたくだっ!!

火起こしT
・細く割ったまきを組んで、火をつけると、勢いよく燃え上がります。さっそく鍋や飯ごうをかけたくなりますが、この火はまだ炊飯には早いのです。すぐに消えてしまうので私たちはこれをにせの火と呼んでいます。
 燃え上がったら、ひと呼吸おいてから、適当な太さのまきを補充します。そして、そのまきが燃えてかまどの中が熱くなったのを確かめてから初めて、鍋や飯ごうをかけるようにしましょう。

火起こしU
 まきの組み方にはいろいろありますが、この基本を把握しておくと、状況に応じて適切な指導ができます。
 まきとまきの間隔は、1p〜2pとします。火のついたまきから出る熱が、となりのまきを暖めます。暖められて熱くなったまきは、内部の油成分が揮発し初め、その気化したガスが燃えます。ということは、あまり間隔が広いと、熱が伝わりにくく、また、燃えている木自身も、自分を暖めることができないので、やがては消えてしまうことになります。

早くカレーを作るコツ
 かまどの火でじっくり煮込んだカレー、キャンプ料理で最高のごちそうです。
 でも、時として時間に追われ、短時間でカレーを作らなくてはならないことも出てきます。カレーではじゃがいもや人参が柔らかくなるまで煮込む必要があるので、早くカレーを作るには、このじゃがいもや人参が早く煮えるよう、細かく切ることが効果的です。でも、細かく切ると今度は切るのに時間がかかってしまいます。そこで細かく切るのではなく、薄く切るようにするとよいのです。

味噌汁の味
 キャンプ料理で以外と難しいのが味噌汁の味。どの家庭でも味噌汁を作っていますが、家庭によって味が少しずつ違うため、だれもがおいしいと感じる味噌汁を作ることは不可能に近いのです。ましてやキャンプでは、計量カップなどがあるわけでもないので、味噌汁に入れる味噌の量は、カンに頼るしかありません。薄すぎたり、濃すぎたり、なかなかうまくいきません。皆がおいしいと感じる味噌汁は、だしをたっぶりとって、味噌はやや薄いかなと思うぐらいの味付けにするのがいいでしょう。

おにぎりでも食中毒に!T
 夏のキャンプでこわいのは食中毒。なにもなま物ばかりが原因ではなく、おにぎりでも食中毒の原因になることがあります。
 食中毒を防ぐには、まず、作る人。手にけがをしている人がにぎると、傷口の細菌がおにぎりの中で繁殖し、食中毒の原因になります。けがをしている人は絶対におにぎりをつくらないこと。なお、最初からラップで包んでにぎるのが食中毒防止には効果的です。

おにぎりでも食中毒に!U
 食中毒の原因となる細菌は、繁殖しだすと、2〜3時間ぐらいがその数のピークになります。朝、おにぎりを作って、食べるのは2〜3時間後。かなり危険なものを食べることになります。 作ったおにぎりは、涼しくて、風通しのよいところに保管しておくことが一番よいのですが、大抵は紙に包んでリュックの中に・・・
 夏のキャンプでは、あまりおにぎりはいいとは言えないようです。


健康安全
ームシック
 正しくは、ホームシックネスと言います。母親から可愛がられて育った子がかかりやすく、小学校高学年でもかかることがあります。ふつうは、泣くことから始まり、頭痛や、腹痛を訴えますが熱はありません。やがて「お母さんに会いたい」「家に帰りたい」などと言い出します。一晩寝るとケロリと直りますが、夜になると再発することもあります。
 下手に対処すると、いやな思い出として、子どもの心の中に長く残るので、みんなで寄ってあれこれかまわずに、お母さんに勝る優しいスタッフをっけて早く寝かせることです。

やけど
 やかんからお湯を注ぐとき、子どもたちは手に手にコップか、食器を持って、それに入れてもらおうとします。これは、大変危険です。特にアルミの容器は、すぐに熱くなるので、子どもはあわてて手を離してしまいます。その拍子に熱演が飛び散り、手にやけどを負うことになります。テーブルの上にまとめておいてから注ぎ、みんなに配るようにしましょう。
 やけどを負ってしまった場合は、水道の蛇口に患部をあてて、痛みがとれるまで(軽いやけどでも20分以上)水で流すのは、みなさん既にご承知のとおりです。

軍手を濡らさないで
 やけど防止に、軍手を使いますが、火のついたまき等を触るとき熱いからといって軍手を濡らして使う人があります。これはかえってやけどの原因になってしまいます。濡れた軍手で熱いものをさわると、軍手の中で熱湯ができることになるからです。熱いものを触るときは、軍手を何枚か重ねて使う方が効果があります。

キャンプでぞうりは禁物
 キャンプサイトは切り株や右などで危険だからと、子どもたちに指導する私たちですが、案外自分たち自身もついっい便利さに負けて、ぞうりばきでいることがあります。
 長期のキャンプ指導をしているある指導者が、シャワーを浴びに行くときぞうりばきで歩いていて、まむしに噛まれてしまったという例を私は知っています。


ファイアー
点火用スタンツ
 幼稚園でうけた内容です。
目的一協力
内容−暗いから明るくしよう
 @目から火が出る→頑をたたく→ダメ燃えない
 Aへそが茶をわかす→へそに木をのせる→ダメ
 B神様に手を合わせて頼む一手をこする→熱くなる→皆で体をこすり合わせる一火がつくまでにはならない
  C木をこすり合わせる
  D火がつく
  E皆で喜び合う(皆で力を合わせればなんでもできる)

キーバーの心構え
・井げたを組むときは人を近づけない敬けんな気持ちで組むこと。
・井げたはどの角度から見ても美しくあること。
・講習会で基本的な組み方を受講しておけばまず失敗はない。
・終りの井げたを消すときは、全員が退場してから静かに消すこと。
・燃えかすは、翌朝キャンパースが起きて活動しだす前に、すべて片付けておくこと。
・すべて終了した時、感謝の思いで心から礼をすること。

青い炎のトーチ棒
 アルコールランプ用のアルコールに硫酸銅という薬品を混ぜ、トーチ棒に湿らせておくと、青い色の炎になります。また、次のような方法で色々な色が出せます。
 アルコール+ステアリン酸+下記
 (50cc)   (3g) (3g)
 深紅・・塩化ストロンチウム
 橙色・・無水塩化カルシウム
 黄色・・石鹸を細かくしたもの
 録色・・ほう酸

マジック点火の薬品
 塩素酸カリウムと砂糖を混ぜたものに硫酸をかけると、激しい音と光を出すことを利用してマジック点火を行う
のは、よくご存知だと思います。しかしこの薬品は危険で手に入りにくいのが難点です。
 そこで同じような方法で、過マンガン酸カリウムにグリセリンを注ぐ方法があります。発火までにやや時間がかかりますが、どちらも単独では危険のない薬品なので、安心して運撒できます。

灯油をかけないで
 井げたに灯油をかけたら、子どもが来て「灯油くさい」と言いましたのでこんな方法を考えました。
 「灯油を十分にしめらせた新聞紙又は、ボロ布を、ビニール袋に入れて、口をしっかりしばったものをいくつか作ります。これを井げたの所々に、置いておけば、灯油ににおいは、なくなります。」


ソング
音痴を恥じず大きな声で
 指導者の中には、歌唱指導をするとき、自分が音痴だからと、ついつい小
さな声になってしまう人があります。 声が小さいと、腹筋にカが入らず、
ますます音程が不安定になってしまいます。
 音痴を弧じず、腹筋に力を入れて大きな声で歌うことを心がければ、音程が狂うようなことはなくなります。

歌に併せて音程を変える
 キャンプファイアーでよく歌われる「燃えろよ燃えろ」と「一日の終り」
はまったく同じメロディーですね。歌い方で「燃えろ・・」は早いテンポで音程を少し上げて歌うことで元気よく聞こえ、「一日・・」は逆にゆっくりしたテンポで、音程も低く歌いはじめるので、静かな感じに聞こえます。「もっと大きな声で歌いましょう!」とやるときは、少し音程を上げテンポを早めて歌い出すことが大切です。


 
キャンプ一口メモは、次の方に、原稿のご協力を頂きました。(敬称略)
 石 川 幸 生
 奥 村 喜 久
 加 藤 繁 雄
 舘 野 尚 文
 舟 橋   弘
 松 本 雅 道
 山 内   悟