コロナ禍だからこそ、今、子どもたちにキャンプを!
愛知県キャンプ協会理事 内田 博昭/2020年10月更新
私は、現在、ファミリスポーツクラブで幼少年の体育指導、そして野外活動指導しております。そもそも私は、海にも山(丘陵地)にも近い、自然豊かな知多半島の田舎に生まれました。
ですから、「子どもの頃の遊び」と言えば、既製の玩具はほとんどない中で、干潟でエサを掘っての海釣りや小川でのメダカ採り、野山でのジャングル探検・秘密基地作り、昔ながらの手作り竹馬や釘刺し、神社での鬼ごっこやハンドテニスなどの群れ遊びでした。
今、考えると、ノコギリや小刀、針金・ペンチを使って、多少の怪我もしながら、自分なりに考え、遊ぶ物を作ったり、群れて遊ぶことが、私のキャンプの原点であります。
しかし、それから時代と共に社会は大きく変わりました。道の水たまりや小川はなくなり、野原や砂利山、釣りのできるため池も埋めたてられ住宅地となり、遊びのフィールドが失われていったのです。
さて、今、コロナという災いの中、生活が自粛・制限されています。大人にとっては、同じようなことが繰り返される日常生活の日々ですが、発達過程にある子どもたちにとっては、様々な体験ができない日々となっています。
キャンプ協会では、キャンプの意義として4つの体験、すなわち、自然体験・生活体験・社会体験、そして、冒険体験を挙げています。
現代社会に生きる子どもたちが、より良く成長していくためには、大切な体験であり、今、重要だと言われている「非認知能力」も身につけることができます。
だからこそ、私は、できる限りのコロナ対策はとりながら、外遊び・群れ遊び、そしてキャンプを実施していくことが重要であると考えています。
また、野外での活動は、子どもたちの行動体力を高め、それがコロナにかかりにくくなる防衛体力をも高めることにつながると私は信念をもって、クラブの保護者の方々にメッセージを送り、賛同いただける方を募ってキャンプを実施しています。
飛び出そう! アウトドアへ。
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